Webライティング・61
お客様が行動しやすい「ハードルの低いゴール」設定を行う
商品を直接見ることも触れることもできず、売り手との会話もできないインターネットの世界。「インターネットが当たり前になった」とはいえ、まだまだリアルの買い物と「同じ」というわけにはいきません。 お客様が行動しにくいハードルの高い「ゴール」ではなく、気軽にボタンを押しやすいようなハードルの低い「ゴール」を設定しておくことが大事です。
ハードルの高いごオール、ハードルの低いゴールとは?
インターネットでマンションを販売しても、インターネット上で「マンション購入」ンボタンをクリックして、クレジットカードで決済を済ませる人は、ほぼいません。
数百万円の高級外車をインターネット上で「購入」する人も稀でしょう。
ところが「マンションの資料請求」や「内覧会への参加」だったらどうでしょう?
気軽に申し込みボタンを押すことができるのではないでしょうか。
「お客様が行動しやすいのはどんな行動か?」「行動しにくいのはどんな行動か?」
と考えて、Webサイトでのゴールを考えておきましょう。
マンションなど価格の高い商品は、最初にハードルの低い行動をさせ、次のステップでハードルの高い行動へと引き上げることを考えます。 すべてをWebサイトで行うのではなく、「ここまでをWebサイトに任せ、ここから先は営業スタッフが担当する」などと役割分担を明確にしましょう。
ハードルの低いゴールが必要な商品って、どんな商品?
上記に書いた通り、価格の高い商品の場合はWebサイトで「いきなり購入」させることは、難しいと思います。 価格の高い商品以外にも「知名度の低い商品」「自分にあうか、確認したい商品」なども「いきなり購入」ではなく「お試し」や「体験」などのハードルの低いゴールがあると効果的です。
塾や英会話スクールであれば、いきなり「申し込み」ではなく「まずは体験にお越しください」というゴールを決めて、Webサイトには「無料体験」とか「1ヶ月無料お試しできます」などのボタンを設置しているケースが多いです。
化粧品やサプリメント等の場合は、いきなり購入ではなく「無料サンプル」「初回半額」などのハードルの低い商品を置いているショップも多いです。
せっかく自社のWebサイトまでやってきたお客様を、なにもしないで帰してしまうのはもったいないです。 とにかくハードルの低い「行動」を行ってもらい、そこからいかにして本商品の購入へつなげるか、さらには定期購入に引き上げるかを考えていきましょう。
総括
- お客様が行動しやすい「ハードルの低い」行動を考えよう
- ハードルの低い行動だけを置いておいても売り上げには直結しないので、そこからいかに引き上げるかを考えておこう
引用「Webライティング売れる書き方の成功法則64」 ふくだたみこ
ゲオメトリクス
今日はお客様がゲオメトリクスを購入していただいたので、漫画風のコンテンツを
公開します。
Webライティング・60
購入ボタン直前のお客様を
逃がさない
「検索」するだけで世界中のWebサイトを見ることができるインターネットの世界では、競合サイトやライバル商品がすぐ隣にあるようなもの。 自社サイトで確実に購入してもらうためには、お客様が「買おうかな」と思ったらそのまま「購入ボタン」を押してもらえるように、購入直前のコピーを工夫しましょう。
なぜ、ボタン直前でにげられてしまうのか?
みなさんは買い物をしているとき、こんな経験をしたことはありませんか?
- デパートで「これ買おう」と決めて、レジに向かう途中で「やっぱり、買うのはやめよう」と、商品を売り場に戻しに行った
- インターネットで「これ買おう」と気持ちを決めたのに、購入ボタンをクリックする直前で「やっぱり、やめよう」と思い、買い物を途中でやめた
●買うか、買わないか
お客様心理としては「もっと良い商品があるかもしれないからあとにしよう」とか「他のお店に行けば、似た商品がもっと安く買えるかもしれない」「他店なら送料無料とかポイント10倍とか、もっと得するかもしれない」などと迷いが生じているのです。
せっかく商品を手に取ってもらったのに、購入の直前で買い物をやめられてしまうのは非常にもったいないことです。
購入の直前は、AIDCASの法則のC(Conviction : 確信)の部分、PASONAの法則では、N(Narrow Down:絞り込み)の部分が該当します。 この部分に何を書くかが、購入ボタンをクリック(Action:行動)するかどうかを左右することになります。
「いま買おう!ここで買おう」と思わせるためのボタン直前のライティング
購入ボタンの直前で離脱してしまう人は、2つのタイプに分かれます。
●購入ボタン直前で離脱する2つのタイプ
Aタイプ
買い物を急いでいない(あとまわしにする)タイプ
Bタイプ
「ほかで買おうかな」「違うお店もチェックしてみたいな」「もっと安く、お得に変えないかな」と比較したいタイプ
Aタイプの「あとでいいかな?」「もう一度考えよう」と急がない人に対しては、急ぐ理由、今すぐ購入する理由を書いてあげましょう。 「今買わなければならない」理由としては「今だけ・・・・」という限定的な言葉が効果的です。
例1 Aタイプへは限定的な言葉が有効
- 今だけ、送料無料
- 本日限り、ポイント10倍
- あと3名、特典付き
Bタイプの「ほかで買おうかな」と他店との比較をしたい人に対しては「当店で買うのが安心ですよ」というアピールが響きます。
例2 Bタイプへは不安の解消が有効
- お客様の声を並べて、安心感を出す
- メディア掲載歴を書いて、信頼感を高める
- よくある質問を書いて、不安を解消する
AIDCASの法則、PASONAの法則にしたがって、せっかく購入する気持ちにまで高まっているお客様を、なんとか「購入ボタンをクリックする」というアクションまで連れていくために、購入ボタンの直前に何を書くかということについて、吟味しましょう。
クロージングで逃さないためのボタンのデザインとコピー
購入ボタンをクリックしてもらうためには、「購入ボタンの直前に何と書くか」ということだけではなく、次の2点も大事です。
- ボタンのデザイン
- ボタンのなかに何を書くか(ボタンのコピー)
Webサイトを見ていて、ボタンをクリックしようと思ったら、クリックできなかった(単なる画像だった)という経験はありませんか? インターネットに慣れている人でもクリックできるボタンなのか、クリックできない単なる画像なのかの判別が難しいことがあります。 インターネットに不慣れなお客様向けのWebサイトでは、ボタンであることが明確にわかるように、デザインの工夫が不可欠です。
「ボタンを大きくしただけで、クリック率が高くなった」「ボタンの色をグレーから赤に変えただけで売り上げが上がった」ということはよくあります。
また、ボタンのなかのコピーも重要です。 行動しやすくなるようなコピーを考えましょう。
総括
- インターネットのお客様は浮気性。他のWebサイトに逃げられない工夫をしよう
- 購入ボタンの直前には「他店ではなく当店で買う理由」「後回しにせずに、いま買う理由」を記載しよう
- ボタンのデザイン、ボタンのなかのコピーも工夫しよう
引用 「Webライティング 売れる書き方の成功法則64」ふくだたみこ
Webライティング・59
エモーショナルライティング ②
PASONAの法則で書く
エモーショナルライティングの文章展開方法のふたつめは、PASONAの法則です。
最初に「こんなことで困っていませんか?」と問題提起をして、その解決策を提示しながら商品の良さをアピールし、購入につなげる展開方法です。 テレビ通販のトーク等でもよく使われている手法です。
どこかで聞いたことがある!PASONAの法則とは?
「PASONA(パソナ)の法則」は、経営コンサルタントの神田昌典氏が考案した法則です。 お客様の購入プロセスを分析し「セールスレターはこう書くべき」と提唱しています。テレビ通販の説明を聞いていても、PASONAの法則でトークが繰り広げられている場面を頻繁に見ることがあります。
「PASONAの法則」は、冒頭で問題提起(Problem)を行います。「こんなことで困っていませんか?」という書き出しです。「最近、お肌が乾燥して、カサカサして困っていませんか?」とか「提案資料を作るのに、時間がかかりすぎて困っていませんか?」「英会話がなかなか上達だきなくて、悩んでいませんか?」などが問題提起の例です。
問題提起がらはじめるPASONAの法則は、お客様の気持ちに寄り添いながら商品を販売する文章展開に敵しています。
PASONAの法則のテンプレート
人に商品を購入してもらうための「PASONAの法則」も、成功法則58の「AIDCASの法則」と同様に、WEBライティングに応用することができます。 図にすると、以下のようになります。
Webサイトの冒頭には、お客様が注目して、スクロールをはじめたくなるようなキャッチコピーが必要です。 PASONAの法則で書く場合は、冒頭のキャッチコピーをマイナスのコピーで書いてみましょう。
これも同じように掃除機の例で考えてみます。「壁ぎわ、コーナーのホコリ、舞い上がるチリ・・・気になっていませんか?」というコピーに心をつかまれたお客様は「あ、私の悩みをよくわかってくれている」と自分ごとに感じ、スクロールをはじめます。
❢ さらに気持ちを追い詰めていく「Agitation」を忘れず
すぐに解決策を提示してもよいのですが、「PASONAの法則では解決策の提示の前にあおり(Agitation)が入ります。「抱えている問題、悩み、課題を放置しておくと、こんな状態になってしまいますよ」という展開です。 掃除機の例で考えると、こんなあおりが考えられます。
例1 あおりの例
- そのまま放置しておくと、小さなお子さんがホコリを吸い込んで、◯◯になってしまいますよ
- 壁ぎわに残った小さなホコリが、彼氏、お友達、お姑さんの目にとまってしまうかも
- 舞い上がるチリが、おいしい料理に入ってしまったらホームパーティが台無し
- 古い掃除機を使っていると、いつまでたっても部屋のホコリを完璧に吸い取れる日は来ません
❢ 気持ちが追い詰められたタイミングで解決策の提示
あおってお客様の気持ちを追い込んだ後に、ようやく、解決策の提示、商品の登場(Solution)という流れです。
例2 解決策の例
- この掃除機を使えば、小さなホコリ、壁ぎわのホコリも、100%完璧に吸い取ります!
- 新型掃除機の▲▲技術が1ミクロンのホコリも見逃しません
このタイミングで、お客様は「ほんとうか?」「この掃除機を買えば、ホコリの悩みがほんとうに解決できるのか?」と、確認したくなってきます。
これにこたえるために「ほんとうにそうだよ。だって・・・・」という理由や根拠を次のコーナーに書いていきましょう。
理由は「3つの理由」「7つの理由」などとまとめていくと、書きやすいです。
この理由を読んでいくうちに、お客様が「なるほど。ほんとうに、部屋の隅ずみのホコリまで吸い取ってくれるんだ」と感じれば、さらに購入ボタンの方にスクロールを進めてくれるはずです。
例3 理由の例
- ●●大学との共同開発による最新の▲▲技術により、どんな小さなホコリも残しません(実験動画あり)。
- 掃除機のヘッドに5つのセンサーを設置。半径1メートル以内のホコリをセンサーが事前にキャッチします。
- 主婦1,000人のモニターの98パーセントが「ホコリなし」「今まで最高の吸い取り」と太鼓判(アンケート結果あり)
❢ 購入ボタンの直前は「お得感」や「限定感」
購入ボタン(Action)の直前で「やっぱりやめよう」「もう一度考えてみよう」と逃げられないように、絞り込み(Narrow Down)のコーナーには「お得感」や「限定感」を出すような記述が必要です。
例4 限定感の例
送料無料・今だけ30%OFF・ひとつ買うと、もうひとつ付いてきます・本日限り
女性限定・お得意様限定
冒頭のキャッチコピーに引き付けられ、ページを下へ下へとスクロールしてきてくれた大切なお客様です。 購入ボタンの直前まできて「やっぱり後で買おうかな」「やっぱり、他のお店も見てみようかな」と思って離脱されてしまっては困ります。
確実に購入ボタンをクリックしてもらうために、購入ボタン直前には、お得感、限定感を出す記述を行いましょう。
総括
- 冒頭にマイナスのキャッチコピーを書く「PASONAの法則」で商品ページを書いてみよう
- 冒頭のキャッチコピーの理由、根拠を「3つの理由」として整理しよう
- どんな商品も「AIDCASの法則」「PASONAの法則」のどちらでも展開可能。両方の書き方にチャレンジしよう
本日は、ここまでです。
引用「WEBライティング 売れる書き方の成功法則64」 ふくだたみこ
Webライティング・58
エモーショナルライティング①
AIDCASの法則で書く
エモーショナルライティングの文章展開方法のひとつめは、AIDCAS(アイドカス)
の法則です。 人がものを購入するときの心理を分析し、その心理に沿った文章展開を行うという考え方です。 商品ページ、サービス紹介ページなど、お客様に「行動」を起こさせることを目的とするページのライティングに適しています。
AIDCASの法則を自分の購入体験から考えてみよう
みなさんは日ごろ、商品を購入するまでの過程において、どんな気持ちの変化を感じますか? 「分析したことがある」という方は少ないかと思いますが、一緒に考えてみましょう。
まず、気になる商品が目に飛び込んでくると「何だろう?これ」と感じて、手に取ったり、顔を近づけてじっくり見たりという行動を起こすと思います。 たくさんある商品のなかから、ひとつの商品に「注目」するところから、私たちの気持ちの変化がはじまります。
これがAIDCASの法則のなかの最初のステップ「Attention」(注目)になります。
商品の詳細をみてみると「ほう~こんな作りになっているのか」「こんな機能があるのね」と、より深く興味をもつようになります。これがAIDCASの法則のふたつめのステップ「Interest」(興味)で、気持ちに変化が生じてきます。
さらに詳しく知っていくと、気持ちはだんだん、「Desire」(欲求)に変化します。
「どうしようかな? 買おうかな? 後にしたほうがいいかな?」と迷い、考えて抜いた結果「よし! 買おう」「いま、買わなきゃ」と確信(Conviction)して、いざ行動(Action)に移ります。お客様が「買って満足(Satisfaction)」という感情をもつことができれば、この購入体験は売り手にとっても書いて(お客様)にとっても、成功ということになります。
AIDCASの法則のテンプレート
人が商品を購入するときに、AIDCASの法則のとおりに気持ちが変化するのであれば、その気持ちを狙ってWebサイトに文章を展開しておくのが賢明です。
WEBライティングに落とし込むと、以下の図のようになります。 満足(Satisfaction)は購入後の感情なので、省略しておきます。
Webサイトの冒頭には、お客様が注目(Action)してスクロールをはじめたくなるようなキャッチコピーが不可欠です。 お客様の気持ちをつかまえるためには、売り手の視点で作ったキャッチコピーではなく、お客様の視点で作ったキャッチコピーが適しています。
このテンプレートに成功法則57で紹介した掃除機の例「ぐいぐい私を引っ張ってくれる がんばらないお掃除で快適な休日」というコピーを入れてみましょう。
AIDCASの法則の冒頭のキャッチコピーは、プラスのコピーを入れると全体を構成しやすくなります。
❢ 「ほんとうに、そうなの?」を解決するための「理由」コーナー
冒頭のキャッチコピーに心をつかまれたお客様は「あ、私のための商品かもしれない」「私をハッピーにしてくれる商品かもしれない」と感じた後に「ほんとうに、そうなの?」という気持ちでスクロールをはじめます。
お客様の「ほんとうに?」にこたえるために「ほんとうにそうだよ。だって・・・・」
という理由を次のコーナーに書いていきましょう。
理由は「3つの理由」「7つの理由」などとまとめていくと、書きやすいです。
冒頭に書いたキャッチコピーの理由や根拠を並べていきます。 例えば、以下のような理由を並べます。
例1 理由の例
- 自動運転機能が付いているので、掃除機が自分でゴミを探して動いてくれます。重さ負担ゼロ(本体1キロ)の軽さが快適!
- 場所をとらないスリム設計。「わざわざ掃除機を出す」という心理負担が軽減されます。 ティッシュをさっと取り出すような気軽な感覚で、掃除機に手が伸びるようになります。
- 2年の開発期間を経て改良を重ねたホコリ除去機能によって、お掃除時間が今までの2分の1に短縮(実験データあり)。快適な休日をお約束します。
この理由を読んでいくうちに、お客様は「なるほど。この掃除機を買うと、頑張らないお掃除、快適な休日がほんとうに実現できそうだ」と感じ、注目→興味→欲求という順番に気持ちが変化していきます。
なお、Conviction(確信)とAction(行動)についてな成功法則60を参照してください。
● AIDCASの法則をWebサイトに展開
総括
- お客様に行動させたいページ(商品ページ、サービス紹介ページ)は、エモーショナルライティングで書こう
-
冒頭にプラスのキャッチコピーを書く「AIDCASの法則」で商品ページを書いてみよう
- 冒頭のキャッチコピーの理由、根拠を「3つの理由」として整理しよう
引用 「WEBライティング 売れる書き方の成功法則64」 ふくだたみこ
Webライティング・57
ロジカルライティングとエモーショナルライティングで書き分ける
文章の書き方には大きく「ロジカルライティング」と「エモーショナルライティング」
があります。 ロジカルライティングは、論理的でわかりやすく伝える文章のこと。
一方、エモーショナルライティングは、読み手の感情を震わせ、なにか行動を起こすように喚起する文章のことです。WEBライティングでは、目的に応じて文章を書き分けることが重要です。
ロジカルライティングとエモーショナルライティングの違い
相手にわかりやすく伝えるためには、最初に「結論」を伝えることが大事です。
ロジカルライティングでは、最初に結論や全体像を伝え、徐々に具体的、かつ詳細な話題へと話を展開していきます。
最初に結論を与え、全体像を見せるロジカルライティングでは、冒頭部分を読んだ時点で「全体像がある程度わかったという満足感」を得ることができます。
「このあと最後まで読むべきか、読まなくても問題ないか」を読者が判断することも可能なのです。
❢ エモーショナルライティングの結論は、どこに?
一方、エモーショナルライティングでは、結論を最後に伝えます。 エモーショナルライティングは感情を揺り動かして、行動してもらうことが目的の書き方です。
最初だけ読んで「もう後半は読まなくても大丈夫」と判断されては困ります。
最後までよんでもらって購入ボタンなどの行動へと導くためには、「この先、どんな話が展開されるんだろう」とワクワクしながら読んでもらうことが大事です。
そのためにも結論を最後に伝え、結論に至るまでの過程をエモーショナルな展開で書いていく必要があるのです。 最初は相手が興味をもちそうな話題から切り込み、徐々に結論に導いていくのです。
● 結論を、どのタイミングで伝えるかが違う
ロジカルライティングについては、成功法則19を参照してください。 ここでは、エモーショナルライティングについて説明します。
エモーショナルライティングの2通りの書き出し
エモーショナルライティングでは、最初は相手が興味を持ちそうな話題から切り込み、徐々に結論に導いていきます。 では、相手が興味を持つ話題とは、どんなものでしょうか? 次の図をご覧ください。
❢ あなたならどのコピーにひかれますか?
私が10年以上行っているWEBライティングのセミナーでは、受講者の方々に前ページのような資料を見てもらい「A,B,Cのなかで、どのコピーが好きですか? 下にスクロールして、もっと説明を読んでみたいのはどのコピーですか?」と質問します。
するとほとんどの方が、AまたはCを選びます。
理由は簡単です。
Bは掃除機の開発者やメーカーなど、売り手側の視点で作ったコピーです。
「2年開発期間を経て改良に改良を加え、最新技術を駆使して作った掃除機だから、良いものだと期待してほしい」といったニュアンスが伝わってきます。
それに対してAとCは、お客様の視点で作ったコピーです。 お客様が「私に関係あることだ」「私のことをわかっている」と感じるようなコピーになっています。
お客様が「私ごと」と感じるコピーを作ることが、お客様に選ばれるポイントになります。
プラスとマイナスで訴求する
さらに、AのコピーとCのコピーを比較していきましょう。
Aの「ぐいぐい私を引っ張ってくれる がんばらないお掃除で快適な休日」は、プラスのコピーです。 この掃除機を手に入れることによって、今の生活よりも楽になれる、
快適に暮らせる、ハッピーになれるかもしれないという「プラスの気持ち」に突き刺さるコピーです。
Cの「壁ぎわ、コーナーのホコリ、舞い上がるチリ・・・・気になっていませんか?」は、マイナスのコピーです。 お客様が「こんなことで困っている」ということを言いあて、この掃除機を購入すれば、その悩みや困りごと(マイナスの気持ち)に寄り添うようなコピーです。
このように、お客様にとって「自分ごと」「私ごと」と思ってもらうためには、プラスのコピー、マイナスのコピーを作ることが大切です。
● 「自分ごと」と感じるコピーを作る
総括
- WEBライティングでは、目的に応じてロジカルライティングとエモーショナルライティングを使い分けよう
- 結論を最初に書くのがロジカルライティング。結論を最後に書くのがエモーショナルライティング
- エモーショナルライティングの書き出しは「プラスのコピー」または「マイナスのコピー」でお客様の心を突き刺そう
引用 「WEBライティング 売れる書き方の成功法則64」 ふくだたみこ
今日はここまでです。
Webライティング・56
売れるキャッチコピー ⑭
旬な言葉、トレンドワードを使おう
言葉には旬は言葉、流行の言葉、逆に古い言葉、時代遅れの言葉などがあります。
人の年齢、住居地、職業などの属性に合わせて、その人が「使う言葉」「慣れ親しんだ言葉」をキャッチコピーに入れることが大事です。
旬な言葉の見つけ方① Googleトレンド
インターネット上のツールを使って、旬な言葉を見つけることができます。
Googlトレンドは、その言葉がどのくらい検索されているかをグラフで表示してくれるツールです。
例えば、旅行を表す言葉で「女子旅」という言葉が、年々検索数を伸ばしていることがわかります。
キャッチコピーを作る際に「女性向け旅行の特集」を書くよりも、「女子旅特集」と書いたほうが今の女性の心をつかむことができます。
● Googlトレンド
キーワド調査のためのツールです。 調べたいキーワドを入力すると、過去からさかのぼって、検索数の推移をグラフで見ることができます。複数のキーワドを比較して表示することも可能です。 調べたいキーワドが旬なのか、時代遅れなのかが分かります。
(詳細は成功法則07を参照)
旬な言葉の見つけ方② 急上昇ワード
検索エンジン等で、検索数の多かったキーワドを「急上昇ワード」として掲載しているサービスがあります。 代表的なサービスには、以下のものがあります。
注意したい点は、瞬間的に今だけ検索されているキーワドもあれば、今月、今年など、
長期的に検索数の多いキーワドもあるということです。 瞬間的に検索されているキーワドは、すぐに検索されなくなってしまう可能性もあるので、注意しましょう。
TwitterやFacebook等で瞬間的に目立ちたいときに、急上昇キーワードを使うと効果的です。
● Googlトレンド急上昇ワード
Googlの検索で、瞬間的に検索数が伸びているキーワードがわかります。
大きなニュースや話題の人物などが表示されることが多いです。 過去の急上昇ワードを、デイリーランキングの形式で見ることもできます。
● Yahoo!JAPANの急上昇ワード
Yahoo!JAPANの検索で、瞬間的に検索数が伸びている急上昇キーワードがわかります。 カテゴリが分かれており、人物の急上昇ワードや、グルメランキング等もわかります。
● ついっぷるトレンドのHOTワード
「ついっぷるトレンド」は、Twitter上で話題になっていることをランキング形式で整理している情報サイトです。 HOTワードでは、ツイッター上のタイムリーな話題を調べる事ができます。
旬な言葉の見つけ方③ 生活のなかで使われている言葉
テレビ、新聞、雑誌、広告、チラシ、インターネットのニュースサイトなどで、「今どんな言葉がつかわれているか」に敏感になることが大事です。 また日常生活の中でどんな言葉で会話が行われているかについても、注意しましょう。
テレビドラマで「私結婚できないんじゃなくて、しないんです」というタイトルの番組があります。(2016年4月スタート)この番組名が旬だとしたら、以下のようなキャッチコピーが浮かびます。
例1 旬の言葉をヒントにする
私結婚できないんじゃなくて、しないんです
↓
私、英語がしゃべれないんじゃなくて、しゃべらないんです
私、ダイエットできないんじゃなくて、ダイエットしないんです
私、料理ができないんじゃなくて、料理しないんです
タイトル旬であればあるほど、同じようなパターンで作ったキャッチコピーに対して「どこかで聞いた」ような親近感を覚えます。
❢ 旬のワードを参考にするときは、ターゲットになる人の言葉を使う
高齢者向けのWebサイトのキャッチコピーを作る際は、高齢者が見るテレビ、新聞、雑誌を選び、キャッチコピーを探します。学生向けのキャッチコピーを使うときは、学生が読むような雑誌、テレビ等から言葉を探してくるようにしましょう。
例えば学生向けには、「放課後ファッション」という言葉が響きますが、シニア層には「放課後ファッション」と書いても、ピンとこないと思います。
シニア層には「お出かけファッション」を書いたほうがわかりやすいです。
● ターゲットに合わせた言葉
- 学生向け : 放課後ファッション
- シニア向け : お出かけファッション
旬な言葉に敏感になろう
日ごろから「言葉」に対して敏感になりましょう。 時代によって移り変わっていく言葉もあります。 いつまでも古臭い言葉を使っていると、お客様に「時代遅れなのでは?」という悪いイメージをもたれてしまう危険性もあります。 Webサイトに旬なキーワドを書いておけば、お客様に対して「新しいサイト」「更新頻度の高いサイト」というイメージを与えることができます。 また旬なキーワドは、瞬間的に多くの人が検索する可能性もあります。
総括
- Googlトレンドで、旬なキーワドを探そう
- 各種検索エンジン等の、急上昇ワードを調べよう
- 日常生活のなかで使われている言葉を、人との会話、テレビ、雑誌等から見つけよう
引用 「WEBライティング 売れる書き方の成功法則64」 ふくだたみこ
今日はここまでです。
本日のインスタグラム
季節は巡って花は咲く🌸#マツカナ #奇仙玉 #サボテン #cactus #観葉植物 #インテリアグリーン #多肉植物 #塊根植物 #ビザールプランツ #ボタニカルライフ
偶然にも、同じ日に開花しました。
なかなかのポンコツサボテンですが、よく花も咲き趣のあるサボテンです。
高価な植物ではないですが、注いだ愛情には答えてくれます。
これからも、よろしく
デワデワ