Webライティング・40
正しい文、読みやすい文を書くための読点の使い方
読点の使い方は2つあります。 ひとつは「正しく伝える」ためです。 読む人によって解釈が異なってしまうような文章は「正しい文」とは言えません。 もうひとつは「文を読みやすくする」ためです。 息継ぎしやすいタイミングで読点をいれましょう。
「正しく伝える文」を書くための読点の付け方
「ぎなた読み」という言葉を聞いたことはありますか? 「べんけいがなぎなたをもって」という文。 「弁慶がなぎなたをもって」と伝えたかったのに「弁慶がな、ぎなたをもって」と異なる伝わり方をしてしまったという話から、「2通りの意味に取れてしまう文」を「ぎなた読み」と言います。
以下は「ぎなた読み」の代表的な例です。
- ぱんつくった(パン作った・パンツ食った)
- くるまでまとう(車で待とう・来るまで待とう)
- ここではきものをぬいでください(ここで、履き物を脱いでください・ここでは、着物を脱いでください)
上記の文は、「読点」を打つ場所によって、2通りの意味に解釈できます。 読む人によって複数の解釈ができるような文は、正しい文とは言えません。
誰が読んでも同じ解釈しかできない文を目指しましょう。
例文を見てください。
例) 原文
監督は必死にボールをける少年を指導した。
この文は、読む人によって2通りの解釈ができてしまう悪文です。
「必死なのは誰か?」という視点でよんでみてください。
「監督が、必死に指導した」にか、「必死にボールをける少年」だったのかという2通りの解釈ができます。
例) 必死になっていたのが、監督の場合
監督は必死に、ボールをける少年を指導した。
例) 必死になっていたのが、少年の場合
監督は、必死にボールをける少年を指導した。
読点1つ入れることによって、誰が読んでも「ひととおりの解釈」しかできない文になりました。 読点は、意味の切れ目のタイミングで打ちましょう。
「読みやすい文」を書くための読点の付け方
誰が読んでもひととおりの解釈ができる文になったら、次は読みやすさを高めるために、以下の点に留意して読点をいれていきましょう。
- 主語の直後に打つ
- 接続詞の直後で打つ
- 声に出して読んでみて、息継ぎをするところで打つ
例) 原文
私たちは合唱コンクールに向けて毎晩遅くまで練習しています。
例) 改善後
私たちは、合唱コンクールに向けて、毎晩遅くまで練習しています。
例) 原文
しかし私たちは合唱コンクールまで時間がないにです。
例) 改善後
しかし、私たちは、合唱コンクールまで時間がないのです。
「このタイミングで絶対に読点をいれなければならない」という法則ではありませんので、読みやすさを意識しながら読点の入れ方を工夫してください。
総括
- 読点は「正しく伝える」ために打つ
- 「ぎなた読み」に注意しよう
- 読点は「文を読みやすくする」ために打とう
- 主語の直後、接続詞の直後、息継ぎのタイミングで読点を打とう
引用「Webライティング 売れる書き方の成功法則64 ふくだたみこ」
今日はここまでです。
本日のインスタグラム
先日、植え替えしたフォケア・エデュリス(火星人)
植木鉢いっぱいに根が張っていたので、2年ぶりの植え替えです。
その時は葉が伸びず色も悪かった、鉢の底からも根がはみ出していました。
頑張ったかいがあり、元気に成長しはじめました。
鉢も一回り大きいサイズにしたので、多分喜んでいるとおもいます。
それでは次回まで、 おやすみなさい