Webライティング・46
売れるキャッチコピー ④ 数字をいれてリアリティを出そう
「たくさんのリピーターから喜びの声が」と書くよりも「300人のリピーターから喜びが」と数字を入れたほうが、インパクトが強く、リアリティー(真実味)もあります。「数字を入れられる場所はないか?」と考えて、積極的に数字入りのキャッチコピーを作りましょう。
「長年」ではなく「80年」と数字をいれる効果とは?
カゴメの野菜ジュースには、次のようなコピーが付いています。
例 カゴメ「つぶより野菜」のコピー
カゴメが80年間
つくりたくて
つくりかくて
仕方がなかった
野菜ジュースです。
「長年」とか「時間をかけて」とか「創業以来ずっと」などと書かずに「80年」という具体的な数字を入れたほうがインパクトが強く、リアリティーも生まれます。
このキャッチコピーは、Webサイトのファーストビューとしても使われています。
一瞬で人を引き付ける力のある、数字入りのキャッチコピーの好事例です。
80年というリアリティーのある数字を入れたことによって、お客様は「80年前からこだわりつづけ、研究、開発を行い、ついにできあがった野菜ジュース。
「きっとおいしいに違いない。 きっと健康に良いに違いない」というところまで想像します。
「80」という数字は、他のひらがな、漢字、カタカナ文字よりも見た目に目立ちますので、5行にわたる文章が書かれていても、多くの人が「80」のところに目がとまります。 「目立つ」「目にとまりやすい」という点でも数字入りのキャッチコピーは効果的です。
「6,000mg」か「6g」か? 数字を大きく見せるコツ
数字の表記の仕方によって、数字を実際よりも大きく見せたり、小さく見せたりすることが可能です。ドクターシーラーボのサプリメントのキャッチコピーには「6,000mg」という表記で書かれています。
一袋でビタミンC
たっぷり6,000mg
「6,000」という数字が大きいので、とても多くのビタミンCが入っているように見えますが、単位を変えれば「6g」です。 比較してみましょう。
一袋でビタミンCたっぷり6,000mg
一袋でビタミンCたっぷり6g
どちらのキャッチコピーが「ビタミンⅭたっぷり感」が出ていますか? 「6g」と書くよりも、「6,000mg」と書いたほうが「たくさん入っている」という印象を与えますよね。 大きく見せたいときは、数字の行数を増やす努力をしましょう。
❢ 計算式を工夫して、数字を大きくする
サントリーに「極の青汁」のバナーでは「一億杯突破」という大きな数字が目を引きます。 日本の人口が一億二千万ちょっとですから、一億杯というと日本の人口に近い数字です。 「一億」の下に注釈があり「一杯に一包使用」と書かれています。
一箱30包入りや90包入りがあるので、箱数で計算すると「1億」には至らない数字になるでしょう。 「何箱売れているか」「何人が飲んでいるか」ではなく「何杯」で計算したことによって、キャッチコピーの破壊力が大きくなっています。
「3万円」か「1日たったの166円」か?数字を小さく見せるコツ
数字を小さく見せたいときには、大きくみせる場合と逆なので、小さい数字を使用することが大事です。 「VC6000マルチビタミン」の例では、「6,000mg」と書くよりも「6g」と書いたほうが数字が小さいので、含有量も少なく見えます。
さらに次のように工夫することによって、お客様が感じる印象を小さく、安くすることも可能です。
● 数字で安く見せる
この美容液の価格は、1本 30,000円
↓
この美容液の価格は、1本 3万円
この美容液の価格は、1日166円
↓
この美容液の価格は、1日たったの166円
通販番組を見ていると、プレゼンターが「驚きの価格」「脅威の◯◯円をついに実現」
「なんと◯◯円です」などと語っています。 「いままでいくらだったのか」「ほんとうはいくらなのか」をしらなくても「なんだかすごく安そう」と感じてしまうのは「驚きの」「脅威の」「なんと」などの言葉がもたらす印象です。 必要に応じて、このような形容詞、副詞を加える表現も利用してみてください。
買い物の決め手になる「数字」を積極的に使おう
トレンド総研が2014年に「消費者のモノの選び方」に関するレポートを発表しました。
これによると「購入の際に”数字”を決めてにしている人が8割」というデータがあります。 20代から60代の男女500名を対象に行った調査です。 価格表記、容量、有効成分量など、数字を決めてに購入している人が多いということがわかりました。
驚いたことに「その数字の信憑性を確かめる」と答えた人は3割。 7割の人は「信ぴょう性の確かめ方には自信がないけれど、商品を購入している」とうことがわかりました。 つまり「数字が書いてある方が、なんとなくよさそう」という心理が働き、その心理はお客様を購入に至らせる力があるということです。 キャッチコピーを作る際、「数字を入れることができないか」という視点をもつようにしてみましょう。
「◯%OFF」「◯倍」「◯人が購入した」などでもOKです。
数字を入れよう、さらに数字の見せ方を工夫しよう
「たくさん」「はやい」「重い」などは漠然としていて、読む人の感覚によってイメージする数字が変わってしまいます。 キャッチコピーに数字を入れて「たくさん→100個」「はやい→時速100キロ」「重い→1トン」と具体的に表記しましょう。
数字を入れると、信ぴょう性も高まります。 数字を大きく見せる、小さく見せる工夫も行いましょう。
総括
- 「たくさん」「多くの」などの漠然とした表現をやめて、具体的な数字を使おう
- 表記の仕方を変えれば、同じ数字を大きく見せたり小さく見せたりすることが可能
- 数字は買い物をするときの「決め手」になる。積極的に数字入りのキャッチコピーを使おう
今日はここまでです。
引用「Webライティング 売れる書き方の成功法則64 ふくだたみこ」
昨日のインスタグラム
台風が近づいてきています。 皆さんも植木鉢が倒れたり転がっていかないようにしてあげましょう。 せっかく夏の間に成長した植物達を大けがしないように、しまってあげてください。 私もいつぞやの台風の時に葉は破れて枝は折れるなどの被害にあいました。 致命的な被害にならないことをお祈りいたします。
デワデワ