Webライティング・35
品格のある文章を書こう
どんなに素晴らしいことを書いてあっても、言葉の表現や使い方が悪ければ、読者に「嫌な印象」を与えてしまいます。
ちょっとした言葉や表現の誤りによって、いままで培ってきた企業のブランドイメージが傷ついてしまう危険性もあります。
Webサイトとしてのブランディング戦略を維持するには、言葉の使い方に注意する必要があります。
「話し言葉」と「書き言葉」を使い分ける
日本語には「話し言葉」と「書き言葉」がある。
話し言葉は口語と呼ばれます。
近年は、メールやSNS等の利用によって「話し言葉のまま、文章を書く」という機会が増えてきました。
個人のブログ等でも「書き言葉」ではなく「話し言葉」で書かれていたり、「話し言葉と書き言葉が混ざっているケース」もあります。
企業のWebサイト等では、「話し言葉」と「書き言葉」を正しく使い分けしましょう。
企業のオフィシャルサイトが「話し言葉」で書かれていると、ブランディングにも影響をあたえます。
例) 原文
うちの会社では、新商品に関して、いろんな資料を作成しています。
「うちの会社」「いろんな」などは「話し言葉」です。
企業の公式サイト等で書く文章としては、ふさわしくありません。
以下のように修正しましょう。
例) 修正後
当社では、新商品に関して、さまざまな資料を作成しています。
❢ 「話し言葉の許容範囲」は媒体ごとに決める
企業のWebサイトだからといって、必ずしも「話し言葉が100%NGである」と決める必要はありません。
どこまで「話し言葉」を許容するかは、Webサイトごとに、または媒体ごとに決めると良いでしょう。
例えば、FacebookやTwitter等のSNSの場合は、書き言葉で書くと堅苦しくなってしまいます。
話し言葉で書いた方が、読者とのコミュニケーションを取りやすくなる場合もあります。
円滑なコミュニケーションを行い、読者との距離を縮める目的で「FacebookやTwitterは、話し言葉で書く」というルールも効果的です。
企業サイトでも「ブログならここまでならOK」「メールマガジンではここまでならOK]
「TwitterやFacebookはここまでならOK]など、媒体によっても使い分けましょう。
代表的な「話し言葉」と「書き言葉」を書いておきます。
「話し言葉」「書き言葉」
- 今 現在
- このごろ 近年・最近
- ぜんぜん まったく
- たぶん おそらく
- どんどん 急速に
- こっち こちら
- こんなに これほど
- でも しかし・だが
- いろんな いろいろな・さまざまな
- どうして なぜ
- どっち どちら
- やっぱり やはり
敬語の使い方
日本語には尊敬語、謙譲語、丁寧語があります。
正しく使いわけることによって、Webサイト等の品格を保ちましょう。
尊敬語、謙譲語、丁寧語
尊敬語
相手を敬って、相手をたてるときに使います。 相手に敬意を表す表現です。
謙譲語
自分をへりくだるときに使います。 自分がへりくだることによって、相手をたてる効果があります。
丁寧語
相手に関わらず、表現を丁寧にしたいときに使います。基本的には「です」「ます」「ございます」を付けます。
- 言う おっしゃる 申す 言います
- 食べる 召し上がる いただく たべます
- 行く いらっしゃる・おいでになる 伺う・参る 行きます
- 見る ご覧になる 拝見する 見ます
- する なされる・される いたす します
❢ 二重敬語に注意
敬語をうまく使って失礼のない文章を書こうとするあまり、必要以上に敬語を使いすぎてしまうケースがあります。
例) 原文
明日の説明会の持ち物について、担当スタッフにお聞きになられましたか?
「お聞きになられましたか?」の「お聞き」の部分と、「なられる」の部分が二重敬語になっています。 「お聞きになりましたか」または「聞かれましたか」と書けば十分です。
例) 修正後
明日の説明会の持ち物について、担当スタッフにお聞きになられましたか?
(または)
明日の説明会の持ち物について、担当スタッフに聞かれましたか?
差別用語、不適切な表現を使わない
差別用語とは、国籍、人種、性別、職業、宗教などに対して、否定的に表現する言葉のことです。
人が読んで不愉快に感じる言葉も含めて、不適切と思われる表現に注意しましょう。Webサイトで差別用語や不適切な表現を使ってしまうと、Webサイトとしての品格を疑われてしまいます。 以下のような言葉に注意しましょう。
❢ 注意したい用語や表現(例)
差別用語、不適切な表現 ➡ 好ましい表現
- 百姓 農家の人
- 床屋 理容師
- 看護婦 看護師
- 父兄 保護者
- めくら 目の不自由な人
- びっこ 足の不自由な人、足に悪い人
総括
今日はここまでです。
ほぼ2,000文字、最近文字数が多いです。
本日のインスタグラム
こに熱いさなか、成長が盛んな植物です。
サボテンは暑すぎて、ほぼほぼ寝ていますが、このパキポディウム属はたくさん新芽をつけて成長しています。
もともとはマダガスカルの植物なので日光をたくさん浴びさせて健康的に成長させてあげたいです。
デワデワ