スカタン通信

日々是々

Webライティング・34

主観と客観を書き分ける

 

文章には「主観」で書く場合と「客観」で書く場合があります。

どちらにもメリット・デメリットがあります。

主観、客観を正しく理解して、かきわけましょう。

主観で書くと親近感のある文章になり、客観で書くと説得力の高い文章がかけます。

 

主観的な文章と客観的な文章の違い

 

主観的な文章と客観的な文章には、次のような違いがあります。

 

主観的な文章

書き手(私)の感情、考え方、意見、感想を述べた文章。

日記、手紙、感想文などは主観的な文章の代表的なものです。

 

客観的な文章

一般的な価値観、すでに知られている過去の事実、通説、科学的データ、統計データ、などから述べられた文章。

新聞、レポートなどは、客観的な文章の代表的なものです。

 

例) 主観的な文

このケーキはおいしい

 

「このケーキはおいしい」という表現は、書き手の個人的な意見(主観)です。

書き手が「おいしい」と感じただけです。

このケーキがほんとうにおいしいかどうかは、個人によって差がありそうです。

 

例) 客観的な文

このケーキは当店でリピート率80パーセントのケーキです。

 

「リピート率80%」という表現は書き手の個人的な意見ではなく、事実(客観)です。

「おいしいかどうかは食べてみないとわからない」という点は、確かにその通りですが「おいしくなければお客様はリピートしないはずなので、リピート率80%ということは、かなりおいしいのではないか?」と想像できます。

客観的な文は、主観的な文に比べて説得力が高くなるという効果があります。

 

主観と客観を書き分ける

 

Webサイトでは、ページや目的に応じて、主観的な文章と客観的な文章を書き分けることが大事です。

例えばブログのコーナーでは、個人的なことを書くことによって、書き手の考え方や個人的な主張、思いを伝えることを目的としているケースも多いです。

それに対して、操作手順を伝えるページでは、個人の「ここが難しい」「楽しい」などの感情(主観)を書く必要はありません。

操作手順のページは「読者が正しく操作できる」ことが目的なので、感情など入れずに、淡々と操作手順の事実だけを語っていけば良いのです。

コラムなどでは、主観と客観を織り交ぜて書くこともあります。

主観的な文章ばかりになってしまうと、個人の日記のような仕上がりなってしまいます。

逆に客観的な表現ばかりになると、不愛想で理屈っぽく、家電の取扱説明書のような文書になってしまいます。

主観と客観を織り交ぜることによって、説得力があり、書き手の体温を感じられる文章に仕上げることができます。

 

例) 主観だけで書いた文章/原文

私はピーマンが嫌いです。子どものころから苦手でした。私の友だちもみんな給食に出るピーマンをはじいていたような記憶があります。

ピーマンを使った料理では、工夫が必要だと思います。

 

この文章はすべてが主観で書かれています。

書き手の主張は「ピーマンを使った料理では、工夫が必要だとおもいます」ということですが、この文章を読んだ人の何割の人が納得してくれるかは疑問です。

多くの人に「ピーマンを使った料理では、工夫が必要だと思います」という書き手の主張を納得してもらうためには、客観的な文章を付け加えると効果的です。

 

例) 主観と客観を織り交ぜた文章(その1)/改善後

すべてのママのための情報サイト「Genki  Mama」が300人のママたちに行ったアンケートによると、「子どもの嫌いな食べ物ランキング」の第1位がピーマンです。

第3位のナス、第2位のニンジンをおさえて、ピーマンが嫌いという子どもが最も多いというアンケート結果になっています。

ピーマンを使った料理では、工夫が必要だと思います。

 

アンケート結果は、客観的な事実です。

書き手の主張は「ピーマンを使った料理では、工夫が必要だとおもいます」ですが、客観的な内容が書かれたことによって、主張に対する説得力が高まっています。

 

「主観だけで書いた文章」は自分の主張(ピーマンを使った料理lでは、工夫が必要だと思います)を訴えるために、主観を冒頭に書いています。

「主観と客観を織り交ぜた文章(その1)」では、自分の主張を訴えるために、客観的なアンケート結果を冒頭に書いてあります。

どちらが主張を訴えるために説得力があるかと考えると、客観を織り交ぜた文章の方が良いということになります。

 

ただ、「主観と客観を織り交ぜた文章(その1)」は、書き手の主観が主張の部分だけと少なすぎて、やや無機質な文章に温かみを加えた例が、以下です。

 

例) 主観と客観を織り交ぜた文章(その2)/再改善後

すべてにママにための情報サイト「Genki  Mama」が300人のママたちに行ったアンケートによると、「子どもの嫌いな食べ物ランキング」の第1位がピーマンです。

第3位のナス、第2位のニンジンをおさえて、ピーマンが嫌いという子どもが最も多いというアンケート結果になっています。

実は私もピーマンが嫌いです。

子どものころから苦手でした。

私の友だちもみんな給食にでるピーマンをはじいていたような記憶があります。

ピーマンを使った料理では、工夫が必要だと思います。

 

「主観と客観を織り交ぜた文章(その1)」に比べると、親近感がある文章になりました。

その1とその2はどちらが良いということはありませんが、主観と客観の織り交ぜ方によって、読者への伝わり方が変わってくるということを覚えておいてください。

 

主観と客観を織り交ぜるときの注意点

 

主観的な文章と客観的な文章を織り交ぜて書くときには、読者が読んだときに「これは書き手の主観んなのか、それとも客観的な事実なのか」がわかるようにかきましょう。

書き手の側で「これは私(書き手)の主観です」「ここは客観的なことです」と意識しながら書くことが大事です。

主観的な文章をかくときには「私は~と思う」「私は~と考えている」などと書きます。

主語を明記することと、文末を「主観らしく書く」ことがポイントです。

客観的な文章を書くときは、出典元を明記するとより客観性が高まります。

「~によると」という表現を入れて、出典元のデータも書き込むと良いでしょう。

 

主観を客観に修正するテクニック

 

主観的な表現を避け、客観的な表現を多く取り入れることによって、文章としての説得力がたかまります。

ちょっとした「主観」を取り除き、客観的なデータ(数字や名詞)を入れるようにしましょう。

主観を客観に修正したいときは、文章中の「主観的な表現」を見つけることから始めます。

主観的な表現を見つけたら、事実、名詞、データに置き換えられないかと考えます。

インターネット等を使ってリサーチ、情報収集を行い、客観的な表現に修正するようにしましょう。

 

例) 主観/原文

利根川はすごく長いので、いろんな魚が生息していると思います。

 

例) 客観/改善後

利根川は322キロメートルと、日本で2番目に長い川です。 国土交通省のホームページには「利根川には、イワナ、アユ、コイ、フナ、ドジョウなど43種類の魚類が生息している」と書いてありました。

 

主観の文では、「すごく長い」「いろんな魚」という表記が書き手の主観です。

客観の文では客観的な事実やデータが書き込まれ、説得力の高い文章になっています。

 

例) 主観/原文

新型のラジコンカーは、時速120キロで走ることができます。

 

例) 客観/改善後

新型にラジコンカーは、時速120キロで走ることができます。 旧型のラジコンカーが時速90キロだったので、30キロもスピードアップしています。

 

「すごくはやい」は、書き手の主観です。

はやいと感じるかどうかは、人によって、さまざまです。

「時速120キロ」は事実(客観)です。

実際に計測したデータなにで、誰が読んでも事実と捉えることができます。

旧型のラジコンカーとの比較を書くことによって、誰もが「はやくなった」と納得できる文章になっています。

 

総括

  1. 主観的な文章と客観的な文章との違いを理解しよう
  2. Webサイトの文章は、目的に応じて主観で書くか、客観で書くかを決めよう
  3. 親しみを伝える主観的表現と、説得力が高まる客観的をバランスよく織り交ぜよう
  4. 主観を客観に修正するテクニックをマスターしよう

 

今日はここまでです。

 

本日のインスタグラム

 

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カイガラムシが寄生していたので⁉️朝から駆除した🌵#福禄寿 #サボテン #ロホセレウス #cactus #lophocereus #schottii #棘の無いサボテン #モンストローサ #多肉植物 #コーデックス #caudex #塊根植物 #ビザールプランツ #インテリアグリーン #観葉植物

 

最近、カイガラムシが付着しはじめてきたので、薬剤散布しました。

薬が効いてくると、歯ブラシでこすりカイガラムシを落としていき、棘のあるサボテンは爪楊枝でとっていきます。

少しでも、光合成ができるようにしてあげることが、健康なサボテンをそだてるコツだと僕は思っています。

 

今度、ブログに掲載します。

 

デワデワ