Webライティング・37
インタビューから作るオリジナルコンテンツ
Googleはオリジナルコンテンツを評価します。
オリジナルコンテンツとは、他に人が書けないオンリーワンの原稿という意味です。
インタビューから作る原稿は、オリジナルコンテンツの代表的なものです。
インタビューから作るコンテンツの種類
インタビューとは、あるテーマについて質問者が回答者に対して質問を行いながら、
具体的な話を引き出す取材方法のことです。 1対1で行うインタビューのほかにも、
回答者が複数存在する「グループインタビュー」や、回答者同士が会話を繰り広げる「座残会」などもあります。
インタビューから作るコンテンツには、次のようなものがあります。
導入事例/ユーザー事例/お客様インタビュー
お客様の声を直接聞くことができます。 お客様が自分で書く「感想」よりも、
より具体的な話を引き出すことができます。 購入前の課題、購入決定の理由、導入後の成果などを聞くこともできます。
開発者インタビュー(社内インタビュー)
開発の背景、経緯、開発秘話、独自技術、苦労した点などを聞くことができます。
イベントレポート(担当スタッフ、来場者インタビュー)
業界イベント、企業イベントなどに参加し、イベントの取材と同時、関係者、来場者の話を聞くことができます。
社内インタビュー(代表、担当、新入社員など)
自社の取り組み、方針、ビジョンを聞く。 入社の決め手などを聞くことができます。
有識者インタビュー/座残会など
著名人などの話を聞くことによって、人気コンテンツを作れる可能性がひろがります。
インタビューの進め方 ① 準備
インタビューからオリジナルコンテンツを作る場合、以下の準備が必要です。
インタビュー先の決定と調整(日程、内容、撮影の有無など)を行う
インタビューの目的に合わせて最適なインタビュー先をきめます。
有名人にインタビューする際は、事務所を通すのが一般的です。
謝礼、取材時間、取材場所、撮影の有無のほかにも、メイク費用、交通費等も確認します。
また取材場所をどこにするのかも決めて、場所の予約もおこないます。
質問内容を準備する
インタビューをスムーズに行うため、事前にどんなことを質問するにかをまとめた「インタビューシート(質問標」を送っておきます。 できあがりのイメージも送っておくと、相手もイメージがわきやすくなります。
質問内容やできあがりのイメージをあらかじめ伝えておくと、以下のようなメリットがあります。
- インタビューを受ける側で、あらかじめ回答を用意できる
- 話の脱線を防げる
- インタビュー時間を短縮できる
- できあがりの原稿を想定できるので、原稿執筆がスムーズになる
インタビューが盛り上がってたくさんの話を聞きだしても、ページ数等の都合ですべてを掲載できないケースもあります。 あらかじめできあがりイメージを想定しておくことは、失礼のないコンテンツを作るためにも必要なことなのです。
インタビューの進め方 ② インタビュー当日
インタビューがうまくいくかどうかは、「相手が気持ちよくしゃべってくれるかどうか」にかかっています。
以下の点に気を付けましょう。
相手に興味があることをアピールする
事前に相手にことを調べておき、相手に興味をもっていることをアピールしましょう。「○○さんの著書を読みました。この部分に感銘を受けました」「ブログを読みましたが、○○なんですか?」「Twitterフォローしています。この前の○○に関するツイートに共感しました」など具体的な感想を伝えましょう。
「自分のことを調べて、興味をもってくれている」と思えば、相手も心を開いてくれます。
好感度の良い身なりと話し方をする
良い会話をするためには、「話しやすい相手」として認識してもらうことが大事です。
きちんとした服装は、相手への敬意に値します。 面接のように堅苦しくまる必要はありませんが、雰囲気作りも大事な仕事です。 インタビューを行う会場についても、清潔感のある明るい場所を選ぶようにしましょう。
ICレコーダーを用意する
話を聞きながらメモを取るのは難易度が高いです。
インタビュー当日は、会話に集中しましょう。 ICレコーダーがあれば、聞き取れなかった用語をあとから聞きなおすこともできます。 ICレコーダーは、トラブルを考慮して2台用意しておくと良いでしょう。
インタビューの進め方 ③ インタビュー後
内部(社内)での原稿確認を行う
インタビュー相手に原稿を見てもらう前に、必ず社内等で原稿の確認を行いましょう。
誤字脱字があり、聞いた内容と異なった記述が書かれている原稿は、相手に対して失礼です。 内部でのチェック、校正をしっかりと行います。
取材先への原稿確認を行う
取材先への原稿確認の際は、インタビューのお礼を最初に伝えます。
原稿確認のポイントと期限も伝えましょう。 相手のスケジュールを考慮して、余裕のあるスケジュールを確保しましょう。
Webサイトへのアップ後の報告
Webサイトに原稿をアップしたら、URLを報告します。 紙媒体等を作った場合は制作物を郵送するなどして、すべての生産物を共有するのが礼儀です。
インタビュー原稿のまとめ方
インタビュー原稿のまとめ方について、2つのパターンを紹介します。
その1
会話のやりとりを時間軸にしたがって掲載していく方法です。
インタビューそのものをテープ起こししたような状態になり、臨場感が出て、生々しいやりとりに見せる効果があります。 ただし「全体を通して結局何が言いたかったの?」というテーマが伝わりにくくなってしまうデメリットもあります。
その2
インタビューでやり取りした内容に編集を加え、大きく3つのコーナーに分けていきます。 見出しとリード文を付け加えることによって、読みやすさ、理解のしやすさを助ける働きが出ます。 パット見て3つのコーナーがあることがわかるので、見出しを見て読みたいところだけ読むこともできます。
インタビューした内容にどこまで編集を加えるかは、ライターや編集者の腕の見せどころです。 読者に何を伝えたいかを明確にして、インタビュー原稿の目的を果たせるように掲載していきましょう。
インタビューのメリット
インタビューは準備、当日運営、インタビュー後までのスケジュール管理を行いながら進行しなければならず労力もかかりますが、多くのメリットがあります。
- 会話によって、多くの情報、具体的なエピソードを引き出せる
- リアルな原稿、臨場感のある原稿、旬な原稿ができあがる
- 他では書けないオリジナル原稿(オリジナルコンテンツ)が作れる
総括
- オリジナルコンテンツの代表的なものがインタビュー記事である
- インタビューはやり直しがきかないので、事前準備をしっかり行う
- インタビュー当日は、身なりや話し方に気を配り、相手に気持ち良くしゃっべてもらう
- 原稿確認だけではなく、Webサイトへアップ後など最後まで報告を行う
- インタビューのメリットを理解し、オリジナルコンテンツを増やそう
- インタビュー原稿にどんな編集を加えるかは、読者にどう伝えたいかで決めよう
引用「Webライティング 売れる書き方の成功法則64 ふくだたみこ」
今日はここまでです。
本日のインスタグラム
花博の即売会で購入したステファニア ヴェノサ 今年はあまり蔓が伸びませんでした。
芋の部分も可愛くて、お気に入りです。
葉っぱは周りの棘だらけの植物により傷だらけになって、少し可哀そう。
でも風にそよいでいる姿を見て、いつも癒されています。
デワデワ