Webライティング・57
ロジカルライティングとエモーショナルライティングで書き分ける
文章の書き方には大きく「ロジカルライティング」と「エモーショナルライティング」
があります。 ロジカルライティングは、論理的でわかりやすく伝える文章のこと。
一方、エモーショナルライティングは、読み手の感情を震わせ、なにか行動を起こすように喚起する文章のことです。WEBライティングでは、目的に応じて文章を書き分けることが重要です。
ロジカルライティングとエモーショナルライティングの違い
相手にわかりやすく伝えるためには、最初に「結論」を伝えることが大事です。
ロジカルライティングでは、最初に結論や全体像を伝え、徐々に具体的、かつ詳細な話題へと話を展開していきます。
最初に結論を与え、全体像を見せるロジカルライティングでは、冒頭部分を読んだ時点で「全体像がある程度わかったという満足感」を得ることができます。
「このあと最後まで読むべきか、読まなくても問題ないか」を読者が判断することも可能なのです。
❢ エモーショナルライティングの結論は、どこに?
一方、エモーショナルライティングでは、結論を最後に伝えます。 エモーショナルライティングは感情を揺り動かして、行動してもらうことが目的の書き方です。
最初だけ読んで「もう後半は読まなくても大丈夫」と判断されては困ります。
最後までよんでもらって購入ボタンなどの行動へと導くためには、「この先、どんな話が展開されるんだろう」とワクワクしながら読んでもらうことが大事です。
そのためにも結論を最後に伝え、結論に至るまでの過程をエモーショナルな展開で書いていく必要があるのです。 最初は相手が興味をもちそうな話題から切り込み、徐々に結論に導いていくのです。
● 結論を、どのタイミングで伝えるかが違う
ロジカルライティングについては、成功法則19を参照してください。 ここでは、エモーショナルライティングについて説明します。
エモーショナルライティングの2通りの書き出し
エモーショナルライティングでは、最初は相手が興味を持ちそうな話題から切り込み、徐々に結論に導いていきます。 では、相手が興味を持つ話題とは、どんなものでしょうか? 次の図をご覧ください。
❢ あなたならどのコピーにひかれますか?
私が10年以上行っているWEBライティングのセミナーでは、受講者の方々に前ページのような資料を見てもらい「A,B,Cのなかで、どのコピーが好きですか? 下にスクロールして、もっと説明を読んでみたいのはどのコピーですか?」と質問します。
するとほとんどの方が、AまたはCを選びます。
理由は簡単です。
Bは掃除機の開発者やメーカーなど、売り手側の視点で作ったコピーです。
「2年開発期間を経て改良に改良を加え、最新技術を駆使して作った掃除機だから、良いものだと期待してほしい」といったニュアンスが伝わってきます。
それに対してAとCは、お客様の視点で作ったコピーです。 お客様が「私に関係あることだ」「私のことをわかっている」と感じるようなコピーになっています。
お客様が「私ごと」と感じるコピーを作ることが、お客様に選ばれるポイントになります。
プラスとマイナスで訴求する
さらに、AのコピーとCのコピーを比較していきましょう。
Aの「ぐいぐい私を引っ張ってくれる がんばらないお掃除で快適な休日」は、プラスのコピーです。 この掃除機を手に入れることによって、今の生活よりも楽になれる、
快適に暮らせる、ハッピーになれるかもしれないという「プラスの気持ち」に突き刺さるコピーです。
Cの「壁ぎわ、コーナーのホコリ、舞い上がるチリ・・・・気になっていませんか?」は、マイナスのコピーです。 お客様が「こんなことで困っている」ということを言いあて、この掃除機を購入すれば、その悩みや困りごと(マイナスの気持ち)に寄り添うようなコピーです。
このように、お客様にとって「自分ごと」「私ごと」と思ってもらうためには、プラスのコピー、マイナスのコピーを作ることが大切です。
● 「自分ごと」と感じるコピーを作る
総括
- WEBライティングでは、目的に応じてロジカルライティングとエモーショナルライティングを使い分けよう
- 結論を最初に書くのがロジカルライティング。結論を最後に書くのがエモーショナルライティング
- エモーショナルライティングの書き出しは「プラスのコピー」または「マイナスのコピー」でお客様の心を突き刺そう
引用 「WEBライティング 売れる書き方の成功法則64」 ふくだたみこ
今日はここまでです。