スカタン通信

日々是々

Webライティング・52

売れるキャッチコピー ⑩

呼びかけて振り向かせよう

 

情報がありふれるインターネット時代です。 「みなさ~ん」とよびかけても誰も振り向いてくれません。 呼びかけるときは、ターゲットをできるだけ狭く設定しましょう。 ここでは「属性だ呼びかける」「プラスの欲求で呼びかける」「マイナスの欲求で呼びかける」の3つの方法を説明します。

 

ターゲットを絞って呼びかける

 

ターゲットを広く設定しすぎて「すべての人に向けた◯◯◯」などと書いてしまうと、

結局すべての人が「私には関係ない」と感じ、全員に無視されてしまいます。

「60歳以上の人に向けた◯◯◯」と書けば、60歳以上の人をある程度振り向かせることができます。 さらに、両親、知り合いなど60歳前後の人を思い浮かべた人までも「あ、そういえば、60歳前後のあの人のこと・・・」と振り向かせることができるのです。

情報があふれている時代です。 キャッチコピーを作るときは、誰をターゲットにするかを明確にして、呼びかけるようにしてみましょう。

 

❢ 呼びかけ ① お客様の属性で呼びかける(年齢、性別、居住地、家族、趣味、職業、役職など)

 

呼びかけのキャッチコピーを作る際に、最も簡単なのは、ターゲットの属性を直接書いてしまう方法です。

 

例 属性で呼びかける

  • 40歳からの健康法
  • 大阪府にお住まいの方限定
  • 小学校の通うお子さまをもつお母さまへ
  • 中小企業の社長さんへ

 

例えば、サングラスを販売する場合「みなさん、紫外線カットのカッコいいサングラスができましたよ」と呼びかけるのは簡単です。 ただし「みなさん」と呼ばれて振り向く人は、ごくわずかです。

年齢、性別などの属性で呼びかけてみましょう。 属性を決めると、サングラスの特徴のうち「どのポイントをアピールすると効果的か」という点も明確になってきます。

30代男性には「紫外線カット」の機能で売るよりも「このサングラスをつけるとカッコよく見える。カッコよく見えるからモテちゃうよ」という点を訴求します。

60歳を超えた男女には、カッコよさよりも目の健康で訴求したほうが売れるでしょう。

 

● ターゲットを明確にした呼びかけ

 

f:id:sukatann:20200924213025j:plain

 

❢ 呼びかけ ②

プラスの欲求で呼びかける(~になりたい、もっとハッピーになりたい)

 

インターネットでものを探している人は「今よりも、もっとハッピーになりたい」「誰かをハッピーにしてあげたい」と願っている人です。 プラスの欲求ですね(成功法則43参照)。 プラスの欲求を刺激する用の呼びかけてみましょう。

化粧品やサプリメントを販売するとき、「50代の女性へ」「乾燥しているオフィスでデスクワークしている女性へ」「暑さの厳しい沖縄にお住まいの方へ」などと属性で呼びかけることも可能ですが、「買ってもらう」ためにはもっと強いキャッチコピーが必要になります。

キャッチコピーを強くするためには、属性で呼びかけるよりも、お客様の感情を刺激してあげるほうが効果的です。

 

例 プラスの欲求で呼びかける

 

  • 赤ちゃんのようなプルプルお肌になりたいあなた
  • 1日1冊本を読めるようになりたい方
  • 30日で5キロのダイエットに成功したい方
  • 母に日に最高の笑顔をプレゼントしたい人

 

「30代からの読書法」などと属性で速読術を紹介するよりも「1日1冊本が読めるようになるよ」と、お客様の「もっとこうなりたい」を見つけて、キャッチコピーを作りましょう。

「30日で5キロのダイエットに成功できるかも」「母の日に、お母さんを笑顔にできるかも」と期待した人が上記のキャッチコピーに反応すれば、呼びかけのキャチコピーとしては成功です。

 

❢ 呼びかけ ③

マイナスの欲求で呼びかける(~でお困りの方へ、お悩みの方へ)

 

インターネットでものを探している人は、現状の困りごと、悩みを解消したいという強い欲求をもっています。 そこを刺激するように呼びかけてみましょう(成功法則44 参照)。

上記の「呼びかけ② プラスの欲求で呼びかける」と同様、お客様の感情を刺激するキャッチコピーが作れます。 「呼びかけ① お客様の属性だ呼びかける」よりも強いキャッチコピーになります。

 

例 マイナスの欲求で呼びかける

 

  • 腰痛でお困りの方へ
  • 1ヶ月後に海外主張が迫って、焦っている人へ
  • 最近物忘れが激しいとお嘆きのあなたへ!
  • 6ヶ月連続で営業成績が下がっているビジネスパーソンの方

 

例えばマッサージを行うサロンでは、「腰痛でお困りの方」だけではなくて「方が痛い人」「背中が痛い人」「足が痛い人」「首が重たく感じている人」「手足が伸びない人」など、さまざまな痛み、苦痛を抱える人「すべて」がお客様になります。

ただ「あらゆる痛みに対応します」などと書いてしまうと、範囲が広すぎて漠然としているため、多くの人がスルーしてしまいまい、結局誰も振り向かせることができません。

ターゲットを幅広くしてしまって全員を失ってしまうよりは、「腰痛でお困りの方へ」というキャッチコピーが「腰痛」の人だけしか連れてこないかというと、そんなことはありません。 このキャッチコピーを見たお客様は「腰痛で困っている人の痛みをやわらげてくれる」ならば、「きっと肩こりの人も、手足が痛い人も診てもらえるだろう」と想像します。最終的には「腰痛」以外のお客様もつれてきてくれることになるのです。

 

たったひとりに、呼びかけよう

 

呼びかけのキャッチコピーを作るときは、誰に呼びかけるかを具体的に決めましょう。

「女性のみなさん→40代の女性の方→46歳の女性の方→46歳女性で、感想肌に悩んでいる人」というふうに、呼びかける対象が狭く(ピンポイント)なればなるほど「あ、私のことだ」と自分ごとに感じ取ってもらえる可能性が高くなります。 「全員に響かせたいな~」と欲張らず、ターゲットをたった一人に決めるくらい絞り込みましょう。

 

総括

  1. 情報があふれる時代ではあらゆる情報がスルーされてしまう
  2. 全員を対象とせずに、ターゲットを狭く絞って呼びかけよう
  3. 年齢、性別、居住地などの属性で呼びかけよう
  4. お客様の感情を揺り動かすためには、プラスの欲求で呼びかけよう
  5. お客様のお悩みから訴求したい場合は、マイナスの欲求で呼びかけよう

 

引用 「WEBライティング 売れる書き方の成功法則64」 ふくだたみこ

 

本日はここまでです。