Webライティング・41
校正するーなぜ校正が重要なのかー
校正は提出された原稿に誤字や脱字、適切でない表現がないかを確認し、修正の有無をチェックする作業を言います。 一見簡単な作業のように思えますが、緻密で根気のいるとても重要な作業です。
校正がもつ2つ観点
校正を行う際は、2つの観点を持ちましょう。
正しさのチェック
書いてあることが正しいかどうかをチェックします。 例えば金額。 ECサイトの原稿で、10,000円の商品の金額表示が「1,000円」になっていたら、企業は大損害をうけてしまいます。 セミナーの日付が1日ずれていたら、誰もいない会場に受講者が押し寄せてしまうことになるのです。 数値情報、固有名詞のチェックは、必須です。 書いてあることが正しいかどうかは、Webサイトの信頼に関わります。 チェックリストを作るなどして、もれなくチェックしましょう。
わかりやすさのチェック
書いてあることが、読者にとってわかりやすく書かれているかどうかをチェックします。 わかりにくい文章は、読者にストレスを与えます。読者は、ちょっとしたストレスで読むのをやめ、ページから離れてしまいます。 読者に気持ちよく文章を読ませ、ページ滞在時間を延ばすこと、リピートして訪問してもらうことなどは、SEO的にも効果的なことです。 読者にとってわかりやすく見やすく仕上がっているかをチェックしましょう。
大手の出版社や新聞社には、校閲記者という専門部署を抱えているケースもあります。
Webライティングでも、ライターと別に校正担当者を入れると良いでしょう。
文章を書いた人と別の人が校正することで、客観的なチェックが行えます。
校正の手順は、自己チェック→別の人のチェック
校正者など別の人に原稿チェックしてもらう前に、まずは自分のなかで完璧な状態まで仕上げます。 特に、誤字脱字、表記の揺れ、用語の不統一など単純ミスは、取り除きましょう。 単純ミスが残っている原稿は、チェックする人の負担を増やすだけでなく、「ちゃんと見直したのかな?」とチェックする人に不信感を与えてしまいます。
単純ミスのチェックに追われて、重要なミスを見落としてしまう危険性もありますので、まずは自己チェックを完璧に行いましょう。
自己チェックするときは、以下にような工夫をして効果的にミスを発見できるようにします。
5W2Hでチェックする
「5W2H」は、ビジネスシーンでよく使われる情報伝達のためのフレームワークです。
- What なに? どんな?
- Who だれ? どんな人がつかう?
- Where どこ? 場所は?
- When いつ? 時間、季節は?
- Why なぜ?
- How どのように?
- How much いくらで?
伝えるべきことに漏れがないかをチェックするために、5W2Hのチェックをしてみましょう。
プリントアウトする
プリントアウトした原稿を使い、赤ペンを持ちながらチェックすると良いでしょう。
画面上では読みにくいからです。
時間を空けてからチェックする
文章を書いてすぐにチェックするよりも、少し時間を空けてからチェックしたほうが、
自分の原稿を客観的な視点でチェックすることができます。
声に出して読む
声に出して読んでみると、文章の読みやすさや、リズム、テンポの悪さなどもチェックできます。
チェックリストを作る
一度にいろんな観点でチェックすることは、難しいことです。 チェックリストを作って、項目ごとにつぶしていくと漏れがありません。
●チェックリストの例
☐ 数値、固有名詞が間違ってないか
☐ URLが正しくリンクできるか
☐ 書いてある内容が正しいか(製品資料などとの照合を行う)
☐ わかりにくい表現、誤解を生む表現がないか
☐ 執筆ガイドライン(あらかじめ作成)と合致しているか
☐ 誤字脱字、表記の揺れがないか
校正ツールを使ってチェックする
自己チェック、校正者(書き手と別の人)のチェックだけではなく、ツールによるチェックも行います。
Microsoft Officeの「Microsoft Wotd」
手軽な所でおすすめなのは、「Microsoft Wotd」の文章構成機能です。 自分仕様にカスタマイズすることもできます。 「文法とスタイルの法則」「スペルチェックと文章校正」「オートコレクト」を使ってみましょう。
無料・有料の校正ツールを利用する
インターネットで検索すると、無料版、有料版で複数の校正ツールが見つかります。
何種類か使ってみて、使いやすいツールを使ってみましょう。 Webサイト上で使えるタイプ(入力フォームへ文章を貼り付けて使う)と、パソコンにダウンロードして使うタイプがあります。
有料版としては、株式会社ジァストシステムの「文章校正支援ツール Just Right!5 Pro」等があります。
コピペルナー
(http://www.ank.co.jp/works/products/copypelna/Cllent/)
書いた原稿が他サイトからのコピペになってないかどうかをチェックできるツールもあります。 代表的なのが株式会社アンクが出している「コピペルナー」というツールです。 もともとは、学生が書いたレポートがインターネットからのコピペになっていないかをチェックするツールでしたが、最近は、SEOのためのコンテンツが他サイトと類似してないかをチェックする際にも使われています。
総括
- 校正は、「正しさのチェック」と「わかりやすさのチェック」という2つの観点で行う
- 自己チェックでは、最低限、誤字脱字、表記の揺れ、用語の不統一などを取り除こう
- チェックを行う際の方法を知り、自分なりに効率的な方法でチェック作業を行おう
- 校正用ツールも活用しよう
引用「Webライティング 売れる書き方の成功法則64 ふくだたみこ」
今日はここまでです。
本日のインスタグラム
この時期、旺盛に成長をしている、ユーホルビア スクアローサ
新芽もたくさん゙展開しています。
でも、この植木も鉢の底から根が出てきているので、そろそろ植え替えをしなければなりません。
来年の春位にすることにしよう。
今日は2,600文字 疲れた!
デワデワ